人から無視されたり、明らかに悪意のある言葉を投げられたり、自分にだけ冷たい態度を取られたりしたときは、結構へこみますよね。
場合によっては、仕返しを考えることもあるでしょう。
経営学者で、「生まれ変わり」などユニークな視点から経営論や人生論を著している飯田史彦さんは、著書「幸せの種」でこのように述べています。
「自分をいじめる人は、同じくらい、誰かからいじめられることになる。それが宇宙の法則なのだから、わざわざ自分がその人に対して、直接に手を下して仕返しするという、面倒なことを行う必要はない」
「ブーメランの法則」というものがあります。自分の行為はポジティブなものも、ネガティブなものも、倍になって自分に返ってくるという法則です。
この法則を知っていれば、人を傷つけることがどれだけ自分に害があるか、反対に、人を喜ばせると自分もどんどん幸せになれるかが理解できます。
「倍返し」をすると、相手は完全に敵になってしまい、あなたの一挙手一投足を観察し、隙があったらつけこもうとするでしょう。そうなるとあなたの頭の中の大部分が「いじわるな相手」に占められ、常にストレスがかかっている状態になります。
「この世は因果応報だから、あのような人間にはそのうち天罰が下るだろう」と、そのことを意識から外して、自分のやるべきことや、目標達成に集中して下さい。
周りの人は関心がなさそうに見えても、職場の人間関係をよく観察しています。あなたにいじわるをする人を見て、「もしかしたら自分も同じ目に会うかもしれない」と、次第に敬遠するようになるでしょう。
やがて、いじわるな人は孤立し、自分の行いの報いを受けることになるでしょう。
人からいじわるをされても淡々と受け流し、誰かを喜ばせることや、自分の目標に集中することが、ベストの対処法なのです。