日本人のほとんどの人が知っている、秋本治さんのマンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。
「少年ジャンプ」で1976年から2016年まで、40年間も同誌の看板マンガの一つとして連載され、単行本は201巻にも及びます。
40年もトップ漫画家として走り続けるモチベーションはどこから生まれるのでしょうか?
その秘密が秋本さんの著書「秋本治の仕事術」に述べられています。
「誰もが褒めてくれるような仕事なんて、絶対にできるわけがありません。大事なことは、批判は無視することでしょう。「ここがダメだといわれたから、次からこうしよう。いや、ああしようかな?」とフラフラ迷うと、間違いなく作品はますますダメになってしまいます。それより褒めてくれる人の声に応え、もっと喜んでもらうためにがんばろうと思った方が、ずっと建設的なのです。」
目線を自分の仕事を評価してくれる人に向け、逆に批判には耳を傾けない。加えて、完璧な仕事をするのは無理と割り切ることが大事なのですね。
完璧を目指して限界まで頑張るというスタイルは、かっこよく、優れた成果が出そうなイメージです。しかし心身が疲れて、長続きしないでしょう。
自分が心地良い条件で仕事をするのが、長期間安定的に実績を残す秘訣なのです。