賢人の知恵いいとこ取り事典

読書歴30年の理系の博士が、仕事や人生に役立つ賢人の知恵を発信します。

すべての他人は悩みや苦労を抱えているので、うらやむんでも意味がありません

 どんなに恵まれているように見える人でも、どんなに優秀で活躍している人であっても、必ずその人なりの悩みや苦しみを抱えている。

 

 「あの人はええなあ」と憧れる「あの人」と同じ状況に置かれたとしても、また種類の違う悩みや苦しみは出てくる。つまり、どこに行ってもいっしょ。

 

 何になろうともいっしょ。だから、自分と人とを比べて落ち込んだり、うらやんだりしても意味がない。

 

              中村恒子「心に折り合いをつけてうまいことやる習慣」

 

 人というものは、他人のうらやましい面につい目が行ってしまうもの。

 

「なぜ自分だけがこんなに不幸なのか?」とか、「なぜ自分だけしんどい思いをしないといけないのか」など、一度は思ったことがあるでしょう。いや、常に思っている人もいることと思います。

 

 高級車を乗り回している人や、仕事をサッサとづけて、必ず定時に帰る人などがいたら、「あいつ、大金を持ってそうで、うらやましい」とか、「あいつにだけ簡単な仕事ばかり回ってきているのに、自分は難しい仕事をさせられて毎日残業、不公平だ」などと思いがちです。

 

 しかし、反対に、人間というものは、他人の見えない苦労や努力を見ようとしません。

 

 高級車に乗っている人は、実は借金で買っており、返済に苦労しているかもしれません。あるいは散財癖があり、家族から煙たがられているかもしれません。

 

 仕事を定時で終わらせて帰る人は、家で介護をしなければならない家族が待っているのかもしれません。あるいは、過去に血のにじむような苦しい仕事をやりとげ、その際に効率的に仕事を片付ける術を身に着け、実は自分より難しい仕事を任されているのかもしれません。

 

 人それぞれに、自分には思いもよらない重い荷物を背負って、懸命に生きていると思えば、他人をうらやんだり、自分をみじめだと思ったりすることはなくなるでしょう。

 

 むしろ、自分が今抱えている問題解決や、伸ばしたいと思っているスキルの向上に邁進することに気持ちが向きます。

 

 人をうらやんだり、人と比べて自分を卑下したりするような、生産性のないことには時間を割かずに、自分の将来像を思い描き、実現に向けてやるべきことに集中しましょう。

 

まとめ

 どんなにうらやましいと思える人にも、表に出さない悩みや問題をかかえています。自分だけ恵まれていない、損をしていると考えるのは時間の無駄。自分の理想の将来像を思い描き、実現に必要なことにのみ取り組みましょう。