不満を提案に変換しましょう
文句を言いたくなったら「提案があるんだけど」と言ってみる。苦情を言うより提案するほうが、10倍くらいの勇気とパワーがいるかもしれないが、結果は100倍以上違う。もし、相手が自分の提案に乗り気でなかったら、「では、あなたの提案は何?」と尋ねてみる。
大橋禅太郎、倉園佳三「すごいやり方」
文句を言いたくなったら、前向きの提案に変換するだけで、人間関係に亀裂を入れずに、状況を改善に向かわせるという、いいことだらけの状況に変えることができます。
文句を言ったら、相手も意地になり、主張を曲げない理由をあげつらって、抵抗される可能性が高くなります。そうなると、状況が改善する見込みが薄くなります。
また、それがエスカレートすると、相手はあなたを敵とみなし、今後のあなたの発言や行動にいちいち横やりを入れるようになるかもしれません。
文句を言う代わりに、あなたの状況を改善できる提案をしましょう。同時に、それが職場、家族、グループ全体の利益になることを付け加えれば、受け入れられる確率も高くなるでしょう。
例えば、あなたに割り当てられた仕事の量が明らかに他のメンバーより多く、改善してほしいと思ったら、不平を言う代わりに、提案しましょう。
「私の仕事量が他の人より多いようです。業務をメンバーに、均一になるように割り当ててもらえないでしょうか?そうしてもらえると、一つ一つの仕事にじっくりと向き合うことができるので、ミスが減り、修正するための人的、時間コストを減らすことができます。また残業代も節約できます。いかがでしょうか?」
不満を感じると、感情的になりがちですが、一歩引いた目線で、自分の問題解決が組織の利益にどうつながるかを考え、提案という形で投げかけてみましょう。
まとめ
文句を言いたくなったら、「提案」という形で投げかけてみましょう。穏便に問題解決につながりやすくなります。提案には全体の利益につながることも盛り込めば、受け入れられる可能性が高まります。