賢人の知恵いいとこ取り事典

読書歴30年の理系の博士が、仕事や人生に役立つ賢人の知恵を発信します。

物事の核心を見抜く技術

 会議で議論が錯綜しているときにズバッと核心を突く発言ができる人がいるが、そういう人は必ずしも頭の回転が速いわけではない。

 

 入ってくる情報をその都度、きれいに整理するコツを知っているのだ。そのコツはMECE(相互に背反しているが、それらの総和は世の中のすべてを包括する)である。

 

 物事の全体を正しく分けるためには、二項対立を考える。「効率と効果」「インプットとアウトプット」「量と質」などのことである。二項対立を頭に入れておくことで、分解能力は飛躍的に上がる。

 

 山口揚平「1日3時間だけ働いて穏やかに暮らすための思考法」

 

 会議の席で、議論を尽くしたと誰もが思った時、誰も気づかなかった重要なポイントをさり気なく指摘し、出席者をうならせる人っていますよね。

 

 こんな人は、ものすごく頭の回転が早く、知識も豊富だと思っていました。私もこんなふうになりたいけど、頭はそれほど良くないし、記憶力も弱い。ただただリスペクトの対象としか捉えてませんでした。

 

 しかし、山口氏によれば、問題としているテーマの対立する概念に目を向けると、全体像を広く見渡せ、まだ議論されていない重要なポイントを見つけることができるとのことです。

 

 ものごとの核心を見つける能力は、頭の善し悪しが問題ではなく、技術があるかないかの違いということに、安心しました。ただし、この方法を自分のものにするには、日頃からニュースなどを題材に、二項対立の概念で考える訓練が必要ですね。

 

 山口氏が紹介する、知っておくと便利な二項対立を紹介します。

 

原因/結果 短期的/長期的 量/質 効率性/効果性 過去/未来 静的/動的 定量的/定性的 すべきか?/できるか? コンテキスト(文脈)/コンテンツ(内容) 理論/実践 投資/効果 目的/手段 インプット(投資)/アウトプット(回収) 最初/最後 相対的/絶対的 自分/他人 切片/傾き 縮小/成長 売上/コスト 直接的/間接的 求心力/遠心力 器/魂 固定/変動 人格/能力 プラン/実行 右脳/左脳 潜在/顕在 自動/他動 進む力/方向性 主観/客観 主体/客体 High/Low 広さ/深さ 部分/全体 価値/価格 コントローラブル/アンコントローラブル 具体的/抽象的 個別/共通 連続/単一 多様性/均一性 私的/公的 進化/減退 多角化/集中化 競争/共創 事業部制/機能組織 義務/権利 悲観/楽観 メンタル/フィジカル 借方/貸方 成長欲求/欠乏欲求 パイの拡大/パイの分配 経済性/実現性 損得/好悪 男/女 緩/急 アメ/ムチ ハード/ソフト

 

まとめ

 分析能力を身につけるには、「二項対立」を意識することが有効。

 問題としているテーマに対立(反対)の概念を意識すると、テーマを包括的に眺めることができ、重要なポイントを見つけることができます。