賢人の知恵いいとこ取り事典

読書歴30年の理系の博士が、仕事や人生に役立つ賢人の知恵を発信します。

英語習得の強力な武器「ディクテーション」

 英語を習得するには、音声を聴きながら書き写す「ディクテーション」が最強の方法。

 まず、リスニング力が鍛えられる。またライティングの練習になる。

 

 語彙や文章のバリエーションが増えるので、自分の思いを表現する言い回しのストックが増える。

 

 教材としては、英語のプレゼンテーションが最適。演者は内容を作り込んで、たくさん練習してきているので、英語のインプットの貴重な教材である。

 

 関谷英里子「同時通訳者の頭の中」

 

 2019年に国際語学教育機関「EFエデュケーション・ファースト」が行った、英語を母語としない100カ国・地域の英語力の調査では、日本人の英語力は、53位となり、「低い能力レベル」と認定されています。

 

 ちなみに近隣国の韓国は37位、中国は40位で、いずれも日本を上回っています。

 

 日本で暮らしている限り、英語ができなくても不自由はないですが、英語が読めたり聴けたりできると、情報収集の範囲が飛躍的に広がります。

 

 私は職業柄、科学論文を執筆しています。論文を書く際には引用文献が必須です。文献は日本語で書かれたものより英語のものが圧倒的に多いです。その比率は感覚的に30:1くらい。だから、英語が読めると論文執筆がはかどります。

 

 日本語人口より英語人口のほうが多いのだから、あらゆるジャンルで、英語の情報が日本語に比べて圧倒的に多くなります。だから、英語が読める人のほうが、情報収集力が高くなるのは当然のことでしょう。

 

 また、日本人に英語ができる人が少ないことから、英語が少しでも理解できると、周囲から尊敬の眼差しを受け、自尊心が満たされるというオマケもあります。

 

 英語は日本語と全く異質な言語なので、身につけるのには訓練が必要です。しかし、必要最小限の努力でマスターしたい。

 

 そこで、冒頭の関谷さんの提唱している「ディクテーション」です。この方法は本当に英語力が上がります。

 

 ネイティブスピーカーの話す英語を聴き取ったとおりに書き写すことで、英語耳が鍛えられる上に、英語の構造、すなわち学校の英語の授業で習ったS+V+Oや、S+V+O+Cなどが自然と身につき、書く力も備わります。

 

 書く力がつくということは、頭の中で英文を組み立てることができるということなので、話せるようにもなるということ。 

 

 とはいえ、学校卒業以来英語にほとんど触れたことのない人にとっては、いきなりネイティブのプレゼンテーションをディクテーションするのは難しいと思います

 

 そこで、うってつけの教材があります。15年ほど前の商品ですが、ニンテンドーDSソフト「えいご漬け」。

 

 DSから聞こえてくる英語を聴き、タッチペンで書き取り、手書き文字認識機能で、自動的に答え合わせをしてくれるというものです。

 

 「This is a pen」のような初級レベルからビジネスクラスの上級レベルまで 1800以上の英文が用意されており、あなたの英語力のレベルからスタートできます。問題を解くごとに難度が上がってきます。

 

 英文を完璧に書き写すまでクリアできないので、何回も聞き直すことになります。

さにディクテーションの千本ノック。これを続けていると、自然と英語に耳が慣れてきます。

 

 DS本体とソフトの価格は、アマゾンで販売している中古品だと、合わせて2000円ちょっとです。この価格で英語力が身につくとは、非常に高いコストパフォーマンスです。

 

 このソフトで訓練をしていると、ある日ハリウッドの映画を観た時に、役者の英語のセリフがふと聞き取れることに気づくでしょう。そうなればネイティブの英語プレゼンのディクテーションにステップアップし、さらに実力を上げていくことができます。

 

まとめ

 英語を身につける近道は、ネイティブスピーカーの話す英語を書き写す練習をすること。格好の教材はニンテンドーDSの「えいご漬け」。安いコストで英語力が上がります。