賢人の知恵いいとこ取り事典

読書歴30年の理系の博士が、仕事や人生に役立つ賢人の知恵を発信します。

高速の問題解決法

 ユダヤ人の問題に対する処し方は、日本人のように思い詰めたりせず、考え得るすべての案を書き出し、珍案、愚案を消していき、最後に残ったものを実行する。

                                              

 イザヤ・ベンダサン日本人とユダヤ人

 

 世界の民族の中で、ユダヤ人ほど苦難に耐えた民族はいないでしょう。紀元前から世界各地に離散して、至るところで迫害を受けてきました。

 

 近年では、19世紀のロシア帝政下において、また20世紀にナチスドイツの支配下で集団的迫害を経験しています。

 

 このような辛酸を舐めながらもユダヤ民族は辛抱強く耐え、現在ではIT、金融、マスコミ、映画などの産業を支配し、世界経済を牛耳るほどになっています。

 

 イザヤ・ベンダサン氏によれば、ユダヤ人と対照的なのが日本人で、窮すると自暴自棄になる傾向があります。先の太平洋戦争の最終局面では特攻、玉砕など、とうてい事態を打開できそうにない無謀な作戦をとって、多くの若い命を奪ってしまいました。

 

 日本人がこうした行動を取るのは、歴史上追い詰められた経験が少ないので、ストレスに弱いためと指摘されています。

 

 それに対して、有史以前から逆境にさらされてきたユダヤ人は、何が何でも生き残る方法を探します。

 

 その方法が、最悪の状況を脱するための案を思いつく限り書き出し、最善と思われる案を選択し、実行するというものです。

 

 この方法を誰でも実践できる形に体系化して解説されている有益な本があります。赤羽雄二氏の「ゼロ秒思考」です。

 

 その方法とは、A4用紙1枚を横置きにし、左上に気になる案件のタイトル、例えば「〇〇できるようにするにはどうすればいいか」を書き、頭に浮かんだ考えを案を4~6行、1分以内で書き上げます。1分というごく限られた時間なので、書く、というより、書きなぐるという感じ。

 

 これを1日10枚書くトレーニングを1ヶ月続けると、頭の回転が早くなり、アイデアがどんどん出てくるようになります。

 

 新品のA4用紙を使うのはもったいないというあなたは、ミスプリントの裏側を使って下さい。

 

 ユダヤ人のような想像を絶するような苦難を受けなくても、問題解決能力は身につけられるのです。その上、お金も時間もかからない方法なので、ぜひ実践してみて下さい。

 

まとめ

 問題を抱えたときや、頭の中のモヤモヤをスッキリさせたい時は、A4の紙に、頭に浮かんだ解決策を片っ端から書き出し、その中から一番良いと思う方法を選んで実行しましょう。

 この方法をもっと詳しく知りたい方は、赤羽雄二氏の「ゼロ秒思考」を購読して下さい。