賢人の知恵いいとこ取り事典

読書歴30年の理系の博士が、仕事や人生に役立つ賢人の知恵を発信します。

幸福感の実態と、幸福感に浸るための秘訣

 人は、脳の特性から、欲求を充足する方向に行動する。

 

 そして、一つの欲求が充足されると、次の段階へさらに欲求を進めようとする傾向がある。

 

 したがって、人の幸福度とはその人がいる位置でなく、そこから向かうべき方向が上向きかどうかによって決まる。

 

 例えば、災害に遭って、多くのものが失われたとしても、将来に希望を抱き、それに向かって進もうとしている人は幸福なのである。

 

 松本元「愛は脳を活性化する」より

 

 脳科学者の松本元さんの著書からの引用です。

 

 多くの人は、幸せの尺度を、「お金をどれくらい持っているか」に置いています。

 

 でも、お金をたくさん持っていても、さらなる理想像の実現を目指して行動しないと、脳の性質上、幸せになれないということです。

 

 将来への明るい展望が、生きるためにいかに重要かを示すエピソードがあります。

 

 2次世界対戦中、ナチスドイツによって強制収容所に収監されたユダヤ人は、財産を没収されて、ろくな食事も与えられずに重労働を強いられ、衰弱するとガス室に送られて殺害されました。人類史上の汚点とされる出来事です。

 

 強制収容所でこのような過酷な経験をした、ユダヤ人の精神科医フランクル博士は、著書で次のような出来事を綴っています。

 

「次のクリスマスに解放されるという噂が収容所内で流れ、人々は待ちわびた。しかしクリスマスが来ても一向にその気配がない。失望が収容所を覆い尽くすと同時に、多くの人が死亡した」

 

 このエピソードから、今置かれている状況がいかにひどいものであっても、希望さえあれば前向きに生きていけるが、それを失ったとたんに、生きる気力が一気に失われることがわかります。  

 

 生きる上で最も大切な、将来への明るい希望を持ち、幸福感を感じながら生活するにはどうしたらいいでしょうか?

 

 簡単な方法があります。

 

 考えるだけでワクワクするけど、実現するには少し努力が必要な目標を紙に書きましょう。

 

 同時にそれを実現するために必要な行動を、毎日実行できるレベルまで落とし込んで記入しましょう。そして、毎日実行しましょう。

 

 毎日無理せずに実行することが大切です。時間を決めて10~30分取り組むか、スキマ時間を活用しましょう。

 

 続けているうちに、いつの間にか成長し、目標に近づいている自分に気づき、幸福感に満たされます。

 

まとめ

 少し努力をすれば実現できる目標と、実現のために必要なルーティンワークを決めましょう。そして、毎日少しずつ取り組みましょう。