賢人の知恵いいとこ取り事典

読書歴30年の理系の博士が、仕事や人生に役立つ賢人の知恵を発信します。

「可愛げ」は強力な武器 中島孝志「ウケまくる!技術」

可愛げのある人は、何かと得をします。その理由は人が近付きやすくなるからです。

 

人が近づいやすい人は、忙しい時に手伝ってくれたり、役に立つ情報が集まったりして、仕事で実力以上の成果が出やすくなりますし、遊びのお誘いもあったりで、公私ともども充実した生活が送れるようになります。

 

反対に「自分は人より優れている」という雰囲気を出していると、人が近づきにくくなるので、孤独になりがちです。仕事とプライベートの広がりが限定的になるでしょう。

 

では、どうすれば可愛げを身にまとうことができるのでしょうか?

 

中島孝志著「ウケまくる!技術」に、今日からできるテクニック紹介されています。

 

それは、「意識して失敗談を話してしまう」ことです。

 

「昨日風呂の水を出しっぱなしにして、妻にひどく怒られましたよ」

「さっきスーパーのレジで小銭を床にぶちまけてしまって、清算に時間がかかってしまい、後ろの人に白い目で見られました」

 

など、失敗談を話すことで、相手に「この人でも少し抜けたところがあるんだな」と安心感を与え、可愛げを感じてくれます。

 

なお、失敗談をするときの注意するべきポイントは、絶対に武勇伝としてのオチをつけてはいけません。そうすると自慢話に終わってしまい、せっかく相手が感じてくれた可愛げがキャンセルされるだけでなく、マイナスのイメージを与えてしまいます。

 

失敗談を話すことで、もう一つおまけがついてきます。それは、肩肘を張って格好を付ける必要がなくなるので、生活を楽に送ることができます。

 

失敗談を話すことはメリットだらけですね。心がけ一つで実行できるので、是非お試し下さい。

問題解決の道具箱 中島孝志「このすごい思考術を盗もう!」

仕事とは、「問題解決」の連続です。目標と現実の間に立ちはだかる問題を片付けることによって、報酬を受け取るのです。

 

よって、問題解決が得意か不得意かによって、仕事を片付けるスピードや、成果物の質に大きな差が生まれ、最終的に報酬に影響します。

 

中島孝志著「このすごい思考術を盗もう!」によれば、仕事のスピード、質の両方とも優れているプロフェッショナルは、困っても困りません。

 

なぜなら、解決方法を見つけるための思考法を持っているからです。

 

 その思考法とは、「オズボーンのチェックリスト」です。問題が起こったとき、あるいはもっと改善できるのにと思った時、このチェックリストを使うと、解決方法が必ず見つかります。

 

1.ほかに使い道はないか?

2.パクれないか?

3.変更したらどうか?

4.大きくしたらどうか?

5.小さくしたらどうか?

6.あれとこれを入れ替えたらどうか?

7.代用できないか?

8.逆にしたらどうか?

9.あれとこれを組み合わせたらどうか?

 

大工の道具箱のように、常に傍らに携えておけば、完成度の高い仕事を量産できるのではないでしょうか?

 

このリストを、デスクの目に届くところにこのリストを貼り付けておけば、困った時に使える、頼もしいツールになるでしょう。

幸福感を感じる、簡単すぎる方法 岸見一郎・古賀史健「嫌われる勇気」

「自分はあまり幸せでない」、「毎日が面白くない」など、幸福感を感じていないあなたに、振り返ってもらいたいことがあります。

 

人に対する「貢献感」を感じているでしょうか?これまでも引用した岸見一郎・古賀史健著「嫌われる勇気」で定義されている幸福の条件は、「自分の力を発揮できていると感じ、それが人の役に立っていると感じていること」ですが、ここでは「貢献感」について深堀りします。

 

人は感謝の言葉を聞いたとき、自らが他者に貢献できたことを知ります。人は「わたしは共同体にとって有益なのだ」と思えたときにこそ、自らの価値を実感できます。

 

この場合の他者貢献は、目に見える貢献でなくともかまわないのです。「わたしは誰かの役に立っている」という主観的な感覚を持てればいいのです。

 

あなたがどんな刹那を送っていようと、たとえあなたを嫌う人がいようと、「他者に貢献するのだ」という思いさえ失わなければ、迷うことはないし、なにをしてもいいのです。

 

「私は不幸だ」という考えに取りつかれている人は、「自分だけ」幸せになりたいと思っているのではないでしょうか?

 

視点を変えて「人の役に立ちたい」と思うだけで、幸福感への扉が開くでしょう。

 

「貢献感」をより強く感じることができるようになるには、「貢献日記」がお薦めです。夜寝る前に人の役に立ったと感じたことをノートに書きましょう。

 

「同僚の荷物運びを手伝った」など、些細なことで構いません。書くことによって「貢献感」が強く頭にインプットされるのです。

 

3週間続けたら習慣になり、実際に幸福感を感じることができるでしょう。

 

簡単すぎますが、効果の高い方法なので、是非お試しください。

最強の選択肢の選び方 土井英司「人生の勝率の高め方」

今回も選択肢のお話です。読書を続けていると、時々複数の本に全く同じことが書かれている偶然に出会います。

 

私は複数の本で見つけた情報は、間違いなく人生に役立つお宝情報として無条件に取り入れることにしています。

 

前回の秋元康氏の選択肢についての考え方も、土井英司著「人生の勝率の高め方」に、同様の意見が述べられていました。

 

前回は「選択肢は気楽に選ぶ」というお話でしたが、「選択の際、ある程度の基準が必要では?」という意見もあるでしょう。土井さんの本には、選択する時に判断を助ける基準について述べられています。

 

成功する確率の高い選択肢は、「魅力的じゃないもの」と、「難易度が高いもの」です。

 

なぜなら、これらは多くの人が手を出さないからです。

 

本業や自信のあるジャンルであれば、「難易度が高いもの」。本業でないジャンル(知識のないジャンル)であれば、「魅力的じゃないもの」を選びます。

 

ただし、選択に時間をかけないのは、秋元康さんと同じです。

選択する上で大切なのは「100%を求めないこと」で、正しさよりも、速さです。正しいかわからなくても、ひとまず選択をする。そして、間違いに気づいたら、やり直して試行回数を増やすことが成功率を上げる秘訣だと、土井さんも喝破しています。

 

成功者の考えは共通点が多いです。その共通点を自分のものにできるのが読書の醍醐味の一つです。

選択肢は気楽に選ぶ 川村元気「仕事。」

人生は選択に明け暮れていると言ってもいいでしょう。配偶者を選ぶという、人生に影響を与えるものから、仕事では重要な備品の購入先をA社とB社のどちらにするかという緊張を強いられるもの、さらにはランチをカレーにするか、ラーメンにするかという、ささやかだけれども、その日の幸福感を左右するものなど、毎日が選択の連続です。

 

選択をする時、思い通りの結果になるように、またあとで面倒なことにならないように、ベストの方法を取りたいものと思うあまり、あれこれ悩んでなかなか決断できないあなたに、各界で活躍する仕事士のインタビュー集、川村元気著「仕事。」から、背中を押してくれる言葉を紹介します。

 

芸能界で「おにゃん子クラブ」や「AKB48」など、超一級アイドルグループをプロデュースし、業界で最大級の実績を挙げ、重鎮の一人となっている秋元康さんが、選択肢についての考えを述べています。

 

「僕が56年(当時)生きてきて思うのは、二つの道があったとして、慎重に、間違っちゃいけないと思って選んだ道でも、人間は間違えてしまうもの。常に正解のほうになんか進めないんだよ。だから、間違った道を行っても、戻ってくる力さえ磨いておけばいい。間違いとか失敗とか全然関係ないって感じで、何度でも甦ってきて、たまに『アイツの右ストレートはすごい』って仕事をするやつが、最もクリエイティブだよね。」

 

秋元さんの言葉には、2つの大切なポイントがあります。

 

1つ目は「間違うことを前提として、選択肢は気楽に選ぶ」

2つ目は「間違っていると思ったら、直ちに軌道修正する」

 

最近は、世の中の変化の激しさと不透明さに連動して、仕事にスピード感と創造性が求められています。秋元さんの考えは、世の中のトレンドにマッチしたものです。

 

「間違えたら修正すればいい」と割り切って、決断を速くしてみましょう。これまで以上に多くの成果を出せるでしょう。

成功談より失敗談のほうが役に立つ 石原明「気絶するほど儲かる絶対法則」

多くの人は、仕事、投資、恋愛などに「成功談」を求めます。「こうしたらうまくいく」という情報は、一見、自分の願望を最短距離で実現するコツが満載のように感じます。

 

しかし、ある人の成功事例をそのまま真似しようとしても、あなたが得意でないことかもしれません。また技術レベルにも違いがあり、成功者のようにうまくできないかもしれません。あるいは、たまたま当時の環境条件が成功者を後押ししただけなのかもしれません。もしくは相手は一番重要な方法を出し惜しみしているかもしれません。

 

このように、成功事例には不確実性が多いため、活用するには一度立ち止まって、今のあなたにふさわしい方法なのかを熟考する必要があります。

 

一方で、失敗した経験のある人にその理由を聞くことは、時間と努力の節約になるので、どんな人にも有効です。

 

しかし、「人に失敗談を聞いたら、気を悪くするのでは」というあなたに、簡単に失敗談を聞き出せる方法が紹介されています。

 

石原明著 「気絶するほど儲かる絶対法則」にそのコツが紹介されています。

 

そのコツとは、「最初はうまくいった理由を聞く」ことです。そして楽しい雰囲気になってきたら、「でも、やっぱりここに至るまでには苦労もあったんではないですか?」ともっていくと、相手は喜んで失敗談を披露してくれます。

 

 その失敗談をコレクションして、あなたの仕事や人生に活用しましょう。障害やアクシデントを未然に回避する、頼もしいツールになるでしょう。               

部下は育てるものではない

一般に、上司の重要な役割の一つとして広く認識されているのは、「部下を育てる」ということです。

 

しかし、部下をコーチした人には経験があると思いますが、自分の仕事を後回しにして一所懸命指導しても、なかなか思うように動いてくれない人がいるものです。それどころか、同じ失敗を連発して、その尻ぬぐいに時間を取られることもあります。

 

反対に、何も言わなくても自分のやるべきことが分かっていて、段取りよく仕事を進めて成果を上げる部下もいます。

 

仕事というものは、時間と手間をかければかけるほど質が上がっていくものですが、「人を育てる」という点では、これは当てはまらないようです。

 

「人を育てる」ということについて、日垣隆著「ラクをしないと成果は出ない」で、非常に合理的な考え方が示されています。

 

日垣氏は「部下をコーチするなど、やめられるものなら、やめたほうがいい

 

と、喝破しています。常識と思われていることに真っ向から反対する考え方ですが、一理あります。

 

 日垣氏は、文章の書き方、営業のやりかたといったものを、成果を上げるレベルまでコーチングしようとしたら、エネルギーの大半を吸い取られてしまうので、人にコーチしなくてはならない状況は、極力避けて通るのが賢明であると述べています。

 

そもそも、コーチというものは業務の片手間にするものではなく、優秀な専門のコーチに任せるのが、ラクして成果を上げるための近道と明言しています。

 

確かにその通りだと思います。私も経験から「育つ人は自力で育ち、育たない人は育てようとしても育たない」という持論になっています。

 

私は部下には仕事の全権を渡し、相談に来たら全力でサポートするというポリシーを持っています。

 

こうしておくと、育つ人は自ら創意工夫をして、新しいことにも挑戦して、成果を上げ続けます。

 

「育たない人は育たない」と割り切るのは、少し冷たいようですが、あくまでも「今の職務では育たない」ということで、職種が変われば実力を発揮する可能性があります。

 

今の部署で成果を上げられない部下には、実力が発揮できそうな他の部署に移ってもらい、新しい人材を迎え入れるのが、人を育てるストレスをなくして組織を発展させる方法だと思います。